手鑑2

短冊

(蔦)唐丸 狂歌短冊

撮影:四国大学 / 分類:手鑑2-45-4きぬきぬは瀬田の長橋長ひきて四つのたもとそはなれかねける  唐麿○唐麿 蔦唐丸 蔦屋重三郎 蔦重 寛延三年~寛政九年(1750-1797) 江戸後期の版元。狂歌名 蔦唐丸と号し、歌麿とともに吉原連に...
色紙

六樹園 狂歌色紙

撮影:四国大学 / 分類:手鑑2-45-3いかてわれ項羽かちからもちの夜に月のかくるゝ山をぬかまし  六樹園○中秋の名月を隠す山は邪魔。なんとかして項羽の力を借りて、山をどかせたいものだ。「力抜山気蓋世」(項羽本紀)によるか。徳田武氏ご教示...
色紙

本居大平 和歌色紙

撮影:四国大学 / 分類:手鑑2-45-2禁中御簾にふく風のゆきゝもこま犬のまもりかしこき九重の内  大平○清涼殿 昼の御座(ひのおまし)の前には獅子と狛犬の彫り物があり、帝を守っている。徳田武氏ご教示分禁中 大平(本居大平)御簾にふく風の...
短冊

(大江)広海 和歌または狂歌短冊

撮影:四国大学 / 分類:手鑑2-45-1為君事容飾われなからおもひゆるしてまたさらにむかはまほしきまそかゝみかな 広海*まそかゝみ 「まそ」は「ますみ」の音変化、または、ととのっているものの意という。鏡をほめていう語。立派な鏡、また、よく...
錦絵

歌楽亭好文 歌林堂 狂歌錦絵

一陽連女房四友墨 小町水の面にうつれる梅の香をそへてあらふ双帋になミのうねうね 歌楽亭 好文えならすも匂へる梅の下水に歌よミとりのこゑをあらハす 歌林堂
色紙

本居大平 和歌(狂歌?)色紙

撮影:四国大学 / 分類:手鑑2-44-3花時鞍馬多もの見ると馬も車もゆきちかふ花の都は今さかりなり   大平気づき○実に平凡。
色紙

(宿屋)飯盛 狂歌色紙

撮影:四国大学 / 分類:手鑑2-44-2盗跖と伯夷をたにも見わけえぬ天ははるかにまた青いもの  飯盛気づき○盗跖は悪人の、伯夷は善人の代表的人物。その見分けさえつかない天道はとんでもない未熟者だ。「天道は是か非か」(史記)によるか。
錦絵

翠峯亭小松 臥猪庵三千種 岳亭 狂歌錦絵

撮影:四国大学 / 分類:手鑑2-44-1(右上 竹とり天上)岳亭 印(定岡)梅かゝを外へやらしともる蝶もしきりにねふるはるの長閑さ翠峯亭 小松伝へきく竜のあきとの玉といつはそもこの春のことにさりけり臥猪庵 三千種語注*いつは 「言っぱ」(...
色紙

(加納)諸平 狂歌色紙

撮影:四国大学 / 分類:手鑑2-43-4雨後夏月ゆふたちに大???る小車のわたちの水は月になりゆく  諸平気づき○諸平 加納諸平 文化三年~安政四(1806-1857) 江戸後期国学者。十八歳で和歌山の医師加納家の養子となる。本居大平に国...
錦絵

桂花園月麿筆 北渓 狂歌錦絵

撮影:四国大学 / 分類:手鑑2-43-3(囲み罫の中に)人物十番つゝき絵師うつくしう書おとらぬハ絵巻物ひもとく花の錦ならまし 桂花園 月麿     北渓