短冊

田鶴丸・一九・古渡・季鷹 狂歌短冊(四葉)

撮影:四国大学 / 分類:右から手鑑4-16-1、4-16-2、4-16-3、4-16-4

 春曙
花鳥に今目かさめた是まての
あさ寝くやしき春の曙     田鶴丸

 別恋
本望をとけしそひ寝もけさはまた
かねをかたきとおもふ別路    一九

とりどりに語るうはさのいふかしと
きけば去年の初本とゝきて    古渡

 大津絵に鬼の/念仏したるに
眼にみえぬ人の心そおそろしき
ころもを着ても鬼ハおに也    季鷹

本望をとけしそひ寝もけさはまた/かねをかたきとおもふ別路 一九
◯この狂歌 傑作です。「本望を遂げし」というから当然長年つけねらっていた敵を討ち果たしたことと思いきや、惚れた彼女と できた ことを表す。ところが、せっかく本望を果たしたと思ったのに新たな敵が現れた、つまり翌朝別れ際、金を払わねければならないというわけ。実にうまい!

徳田武氏ご教示分

 別恋(別るる恋)
本望をとげし添い寝も今朝はまた
かねをかたきとおもふ別れや(?)
                一九

◯金が続かなくて朝帰りせざるを得ない

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