世中に酒といふ物なかりせば
なにゝ左の手をつかふへき 飯盛
柳
うき世をハとくはなれたる西行も
しはしをしめる青柳の髪 春足
春雨潤花
児桜ひた??霞もあたゝかに
はなの湯おもの春雨そ降 真顔
神祇
五十鈴川八百萬代の君が世を
いや遠長にまもるみつ垣 大平
語注・気付き
4-10-1 世中に酒といふ物なかりせば/なにゝ左の手をつかふへき
*江戸時代、大工や鉱夫が右手に槌、左手にノミを持つことから右手のことを「槌手」、左手のことを「ノミ手」と言いました。この「ノミ手」が「飲み手」と同じ発音だったため、ダジャレのような感覚で、お酒飲みのことを「左利き」と呼ぶようになりました。「左党」もその派生語とされています。(saketimes)
4-10-2 うき世をハとくはなれたる西行も/しはしをしめる青柳の髪
*狂歌短冊3-46-6と同じ。
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