残暑難過御座候処愈
御健安可被成御座珎重
奉存候拙方無事罷在候乍?
憚御休息可被下候しかれは
六月十一日貴函同廿二日
相届辱致拝読候
一御詠草壱巻御差越し則
此度拝見加筆相済申候ニ付
今便返上申候御入手被成可被下候
いつれも面白御事ニ御座候さて
貴邑人へ御附?被成候物入
御状之事は御詠草入御座候由
右ハいまた此方へ相届不申候
さて随筆物かたり(?)何にても
うつさせ上可申候様差越候(?)
へ共いまたできあかゝ(?)りと申処
へ参不申候諸方ことゝひ
詠草何かと?にいふ?の
うへのさはつをおふかことくと
??ふらんやうにたゝ人の
ことに(のミ?)ほたされ自己の
ことハとかく遅くこまり入?申也
時節彼是取込早々
申?候猶期重便候(?)已上
七月八日 本居左衛士
清島
遠藤宇治衛門様
尚々老父よりくれくれよろしく申上?
申聞(?) 已上
語注・気付き
情報①六月十一日(日附の春足からの)書簡、拝読。②(春足の)詠草一巻拝読、加筆の上、今便にて返上。いずれもおもしろかった。③「貴邑人へ御附?被成候物入」とは(春足の)同郷人に言づてたという書簡か?)は未到着。④随筆・物語(?)何でもよいから写しを送ってもらいたいという(春足からの)依頼の品はまだできあがっていない⑤「諸方ことゝひ」以降さっぱり意味がつかめない。
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