初雁
廣成に見せなはいかに異国から
はしめてわたるかりかねの文字 抜足
嵐山へ花見にまかりて
大井河花の雪にハ水にさへ
あとをつけつゝ下る筏は 春足
冬獣
たぬもあとかくしやすらむ野も山も
しろく化たる雪のあしたハ 春足
語注・気付き
3-46-1 廣成に見せなはいかに異国から/はしめてわたるかりかねの文字
*『古語拾遺』(こごしゅうい)は、平安時代の神道資料。官人・斎部広成が大同2年(807年)に編纂。全1巻。(Wiki)
3-46-3 たぬもあとかくしやすらむ野も山も/しろく化たる雪のあしたハ
*たぬ たぬきの略(江戸語の辞典)
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