八月十五夜
人々とともに/酒のみて
あるはまひあるはをとりて月のみか
酒席も今ぞ最中なりける 春足
矢野翁六十賀に
あやかれや東方朔に西王母
齢はこのみ次第なる桃 春足
六十一を寿きて
ことしからもとの子ともにはやかハり
是や六十市川の所作 春足
語注・気付き
3-45-4 あるはまひあるはをとりて月のみか/酒席も今ぞ最中なりける
*狂歌短冊3-30-3と同じ。
3-45-5 あやかれや東方朔に西王母/齢はこのみ次第なる桃
*東方朔に西王母 共に長寿で知られる。
3-45-6 ことしからもとの子ともにはやかハり/是や六十市川の所作
*七代目市川團十郎六十一歳の誕生日を祝った狂歌か?ただし、七代目市川團十郎は1791年の生まれで、六十一歳は1852年となるが、春足は1834年に没しているので時期が合わない。
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