書き物

きくを・茂雅 狂歌書き物

撮影:四国大学 / 分類:手鑑3-4-2

 あみの浦なる
 くしら崎といへる
 所に人々とあそひ
 けるとき

       きくを
波のうへに霞ハはれて
八十嶋の
松の色さへあらはれにけり

       茂雅
はりまのやひゝきのなたに
真帆かけてとわたる舟の
行衛しらすも

 うら哥あまたあり
 こゝにはふき侍りぬ

語注・気付き

*はりまのや  播磨の。「や」は間投助詞
*ひゝきのなたに 響の灘に
*とわたる 渡っていく(進んでいく)  
*しらすも 知らずも わからないことだなあ

コメント

タイトルとURLをコピーしました