短冊

春足(抜足) 狂歌短冊(三葉)

撮影:四国大学 / 分類:右から手鑑3-38-4、3-38-5、3-38-6

 柳
源氏なる若菜摘ころ鞠よりも
かせにくるへる唐猫柳     抜足

 よし原にて
日本がひとつによるのとこの客
さつまもあれは奥州もあり   抜足

 月前鹿
露にやとる月の桂の紅葉をも
ふみわけて鳴秋のさを鹿    抜足

語注・気付き

3-38-5 日本がひとつによるのとこの客/さつまもあれは奥州もあり
*「よる」に「寄る」と「夜」を掛ける。

3-38-6 露にやとる月の桂の紅葉をも/ふみわけて鳴秋のさを鹿
*秀逸

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