六樹園
所諷詠之俳諧歌者不学而以自
則千家流之舊式矣可謂天然之奇
才也感賞有余因推授宗匠号
益駆徒弟以宜復古是道者
台命如件依而執達如件
二条殿家司
藤木越後守
文政十一歳次戊子五月
奉
大村監物
訓読
六樹園
諷詠する所の俳諧歌は学ばずして以て自(おのずか)ら
千家流の舊式に則るものなり。天然の奇
才と謂ふべきなり。感賞余(あまり)有り。因りて宗匠号を推授す。
益(ますます)徒弟を駆り以て宜(よろし)く是の道を復古すべき者なり。
台命件(くだん)のごとし。依て執(しつ)達(たつ)件のごとし。
二条殿家司
藤木越後守
文政十一歳次戊子五月
奉
大村監物
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