短冊

春足 狂歌短冊(三葉)

撮影:四国大学 / 分類:右から手鑑3-27-4、3-27-5、3-27-6

 野に出て
 鶯をきくと
 いふこゝろを
野辺にてゝおもほへすなく鶯は
わかなのほかのほりいたしもの 春足

すきものといはるゝもむへ雪のよも
いとはて寝やにかよふうめかゝ 春足

 六根園ぬし
 わかやま???
鶯の声をそへてやかへるらむ
さらてもたかき梅のにほひに  春足

語注・気付き

3-27-5 すきものといはるゝもむへ雪のよも/いとはて寝やにかよふうめかゝ 春足
*「好色者」と言われるのももっともだ。例え雪の夜であろうと構わず(女のもとに)通ってくる梅の香りは。
*自信作と見られ多数うつしあり。

3-27-6 鶯の声をそへてやかへるらむ/さらてもたかき梅のにほひに 春足
狂歌短冊3-27-1と同じ

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