御安康御由奉賀候
然者五山子へすくに
罷越候所いまた筆を
とらぬよし急ニせため(?)
候処草稿出来の所
竹富旅行ニて延引
米庵へたのミ候所多用
にて悴したため候よしにて
只今五山よりもたせ
来り候ニ付すぐに
封し差出し候
金百疋御授被下痛入
奉存候万々後便に
申上候以上
五老
四月廿九日
語注・気付き
○情報①五山子へすくに罷越候所いまた筆をとらぬよし云々 (春足が雅望を介して何か揮毫(貼り込みの順番からみて恐らく「白痴物語」の漢文序)を頼んでいたものと思われる。)(それがなかなか届かず春足から催促があったので)五山のところへ様子を見に行ったところ、まだ手をつけていない由。(草稿は出来ていたが、五山が出かけたため清書がまだ出来ていなかったので、米庵(?)に頼みに行ったところ多用、②米庵の悴(市河恭齋)が清書し、貴方へ送った。③金百疋受納(右書き物の礼金か?)
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