尓来は存外御無音
打過候向暑御安康
御座候奉大慶(?)候扨々
日々こゝろいそかしく
罷在御伺も不仕背本
意事ニ有之候兼而
被仰聞候南畝著作
の品書肆へ申つけ置候所
段々延引此節持参
仕候間先御届申上候
此外ニ狂詩之本一二冊
有之候へ共此節本店
にてすり不申よしニて
手に入不申追々見かけ
候ハゝ引取可奉呈候
御下向之節申上置候
雅言集覧
此砌もつはら校合増
補つかまつり実ニ繁多
一向門外へも不罷出候
其後御佳作承り度
奉存候先右之書物共
御届申度如斯御座候
謹言 雅望拝
五月十七日
雲多楼君
語注
*尓来 「尓」は「爾」の俗字。爾来 それ以来(大字源)
気づき
○春足が注文していたと思われる大田南畝著作を入手し、八丁堀(江戸店)へ届けた。
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