色紙

六樹園 狂歌色紙

撮影:四国大学 / 分類:手鑑2-45-6

きのふまて
雀がくれと
見し草の
我つらはきに
とゝく夏の野
   六樹園

○雀がくれ 若草が伸びてきて雀の体を隠すほどになることをいう。晩春の季語。

徳田武氏ご教示分

きのふまで
雀がくれと
見し草の
我つるはぎに
とゞく夏の野
   六樹園

◯「雀隠れ」は、雀が身を隠すくらいに草が伸びている意。「つるはぎ」は、鶴脛で、衣の丈が短くて、脛が長く表れていること。昨日までは雀が身を隠すくらいに伸びていると見えた草が、私の露出された脛にまで届くようになった夏の野よ。

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