いかてわれ
項羽かちから
もちの夜に
月のかくるゝ
山を
ぬかまし
六樹園
○中秋の名月を隠す山は邪魔。なんとかして項羽の力を借りて、山をどかせたいものだ。「力抜山気蓋世」(項羽本紀)によるか。
徳田武氏ご教示分
いかでわれ
項羽がちから
もちの夜に
月のかくるゝ
山をぬかまし
六樹園
○秦末の英雄項羽は、「力は山を抜き気は世を蓋ふ」と詠じた(『史記』項羽本紀。『十八史略』)。「ちからもち」は、「持ち」と「望(十五日)の夜」の意を掛ける。どうにかして私は、項羽のように力持ちになって、満月の夜に、それを隠そうとする山を抜き取りたいものだ。
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