書簡

六々園宛て本居大平書簡

撮影:四国大学 / 分類:手鑑2-41-1

尚々御令息伺候別而
返礼?????

やうやう涼気相加候処御?家
ますます御安泰御????
至極奉存候過日は御喬居
にて拝顔大慶ハ仕候ものゝ
俄の長座定メ御懶(?)被
思召候事と恐入申候其後
御本館へと?をり候内
六七日前ゟ右手の大指
を腫らせ候処其痛ミ
甚しく平臥同断ニ
相苦ミ申候乍然昨朝ゟ
大ニ相ゆるミ先ツかはかり
の採筆相とゝのひ候様
相成候へ共??追々
快気仕候事と悦入候

撮影:四国大学 / 分類:手鑑2-41-1

右のかゝりにて参侍も心外ニ
相延儀慥奉存候尚近日
の内拝顔ニ縷々可申事候
扨当春京都ゟ御懸合
及候故大人之像子細
ありて当年中御預
置被下候様願置候趣最早
両三年こなたの拙か手元
??申候受ん事????
奉存候付而は此度御譲り
申上度奉存候はやくきこえ
?上候一義ニ付万一入用之節ハ
御??にて事足り候様
仕度奉存候間さやう
思召可被下候相??御願
内玉???此者ニ被返下

撮影:四国大学 / 分類:手鑑2-41-1

候様希候右一段奉
得貴意度小野郎
一人持上申候可然御口添
之程等?候さこ??き
事共若干筆帋尽
しかね候まゝすべて
御たいめのをりニゆつり候
?書の失敬ハ???
賢察奉??候あなかしこ
       大平(花押)
きく付四日
六々園大人

気づき

○全くお手上げ。どなたかご教示願いたい。うすうすながら重要な情報が詰まっているように思う。①尚々書きの「御令息」とは誰をさすのか。②「過日は御喬居にて拝顔」(僑居は仮の宿りの意)大平が春足の宿(江戸店のことか)を訪ねてきたのか。「其後御本館云々」とは何をさすのか③「扨当春」以降「故大人之像」についてかなり込み入ったことを述べているが、これは現・遠藤家が所蔵している「本居宣長像」(掛け軸)の譲渡について述べた物と思われる。手鑑2の同じ見開きページに貼り込まれている2-41-22-41-3と合わせて正確に解読する必要があると思われる。

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