閏六月廿五日之貴状相届
拝読仕り候如?残暑甚
御座候処御安泰奉賀候扨
百首合点の巻此節到着と
奉察候よろしく御添削可被下候
右序文延引おそれ入候先々
御覧可被下候ちとくすみ過候やうニも
存候へ共如何御高評可被下候
岳亭子へよく御伝へ可被下候
雅言集覧書肆方へわたし
過半ヨタレ行梓行仕候へ共いまた
彫刻そろひ不申候扨々なかき
ことにて退屈いたし候出来致候ハゝ
三部上候やう承知仕候
老夫五月已来賎恙はしめハ
傷?にて右快気後疝気
つよく差起り其後右足大ニ
膝下をいため極めてなんき仕候
併此節大ニこゝろよく有之候
いまた他行仕かね候家内を
杖ニて歩行候仕合にて候
梅雄君へ御伝言可被下候筆
不性ニ相成逐一不及御報甚
失礼よくよく御達可被下候
謹言
七月廿四日 五老拝
春足大人
気づき
○①百首合点の巻(「狂歌阿淡百人一首」原稿に雅望が点を掛けた物と思われる)(春足方へ送ったのが)到着したか 岳亭(定岡)春足方滞在中か 雅言集覧ヨタレ行彫刻未だそろわず 出来たら三部送る予定 近頃歩行困難(家内杖をつき歩行)他
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