新年之御慶何方も
御同前ニ祝納先々
御強健ニ御由奉賀候
扨猟月廿三日出之貴書
本月中旬着柳の摺物
貴慮ニかけられ一同御出詠
被下候事江戸の者共へも
大ニほこりニ相成於老夫
面目をえ難有奉存候
諸君へよくよく御礼御通達
可被下候
柳の御長歌古調感心
仕候
老夫本極月十日より
眩暈と申病さし起り
日々両三度つゝめまひ
いたし併し食事もよく候
外ニかはり候事もなく候へ共
めくるめき候ニハ困り入候
何事も古宅さまさまの
破損出来候事ニ存候但
筆硯ニ倦候而よみかき
共ニなんぎにて強而筆を
採候へは忽眩暈さし起
荒海を舟にて渡る心地
いたし候此上如何可有之や
はかりかたく奉存候何も病中
早々申上候諸君へよくよく
よろしく梅男君へ別帋
と存候へ共只今少々病気
きざし候へは省略し(?)申候
御通達よろしく御伝可被下候
猶後便可申上候謹言
正月廿八日 五老拝
六々園大人
気づき
①柳の摺物(春足社中)一同御出詠の礼 ②柳の長歌古調感心 ③老夫(雅望)十二月十日より眩暈・体調不良
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