書簡

六々園宛て五老書簡 物語追加おもしろい 御連中御詠集方枝男が引き受けたこと了解 雅望が夏中㾮瘡を患い日々薬湯治療 一曲亭主人帰国したか

撮影:四国大学 / 分類:手鑑2-37-2

貴書拝誦少々冷気
相催候処御楽安奉賀候
物語追加おもしろく承り候
即奉返上候
御連中御詠集方枝男
と申御仁御ひきうけの由
可然奉存候
老夫夏中ゟ㾮瘡ニて
手足ことことく腫物いてき
今以全快不仕大難義
いたし候日々薬湯ニ入
やうやく十カ九ツ愈(癒)し申候
老来けしからぬ病気
にて筆を採かたく困
入候
一曲御亭主人もはや
御帰国ニ候やよろしく御伝達
可被下候先ハ御礼かたかた
如斯御座候頓首
七月十一日    五老
六々園大人

語注

*㾮瘡 不明。皮膚病の一種か?

気づき

①物語追加おもしろい(この「物語」は何を指すか。『白痴物語』の刊行は文政八年1825) ②御連中御詠集方、枝男が引き受けたとのこと了解 ③(雅望)夏中㾮瘡を患い日々薬湯治療 ④一曲亭主人帰国したか

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