御道中御安全帰宅
奉察候実ニ久々之御下向
さしたること無之まことに
?きましきあるしふりにて
おそれ入候誠ニ御出立之節
成田参詣ニて御暇乞も
不仕甚不本意奉存候
鵬齋大ずるけいろいろと
?候而やうやく出来致候
御ついてニ一曲亭大人へ
よくよく御伝達可被下候髯長子
いよいよ元気よく可有御座候
これ又よく御伝達可被下候先
鵬齋之書物御届申度早々
申上候謹言
四月七日 五老
六々園大人
語注
*春足江戸下向 文政七年(1824) 帰りに成田山を参詣したと見える。
*鵬齋 亀田鵬斎 宝暦二年~文政九年(1752-1826)。化政期の書家、儒学者、文人。(wiki)
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