御楽安御由と奉察居候
南畝へ御たのみの品
早々持参認させ申候
御礼よくよく申通候様に
被申候金百疋帋代
被遣これも慥ニ受取申候
屏風ハ四季の狂詩
狂哥にて候その思召にて
順次御さため可被成候
一両日已前催馬企候一会
??申上候御近所御すゝめ
可被下候雅雄事なほなほ
食客おそれ入候もはや順(?)
気ニ候ハゝ発足可致被存候くれくれ
御厄介奉謝候 以上
七月十九日
五老
六々園大人
気づき
○①(春足が雅望を介して)南畝に揮毫を頼んだ品、早々に持参、「認めさせた」(使役の「させ」に注意。師匠であっても第三者に対しては尊敬ではなく使役を使うという用法) 許されたのか? 紙代として百疋受納(この金は南畝への礼金であろう) ②屏風は四季の狂詩と狂歌 ③催馬企画の一会御出詠よろしく ④雅雄長逗留の礼、涼しくなってきたので帰る時期と促している。
○この書簡にて春足がどのようにして有名人の書画を収集していたかがわかる。すなわち雅望を介して十分なお礼をして書いてもらっていたのである。遠藤家所蔵の書画の身分証明ともなろう。
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