尚々雅言序文御認
之趣御苦労奉存候出来
次第御贈り可被下候
御万福奉察居候老夫
無恙罷在候安慮可被下候
猿人ぬし園号之事
狂文外ニ所望之仁も
可有之哉之旨委細
とくと承知仕候被仰聞
候趣ニ挨拶可仕候
大平大人御文先達而
相届其段先生ニ申上候
定而相届候事と奉存候
段々御厚情奉謝候
今般老夫至而懇志ニ
いたし候仁にて催馬と申
もの一会被企候別帋之
通りニちらし出来候間
先ニ御届申上御近連
沢山ニ御出詠被下候様に
仕り度候ひとへニひとへニ願上候
これハ四谷とハ別段之
事ニ候間玉詠ハ梅太郎
方へむけ御出し可被下候
雅雄事追々全快候由
山々御大恩可申様も無之
奉存候くれくれ右催馬催
之一会御歌をまたせ置
会日延引いたさせ候まゝ何卒
沢山ニ被遣被下候やう仕度
此段猿人も并雅雄へも
御物語可被下候右申上度如
斯御座候謹言
六樹園
七月十七日
六々園大人
気づき
○園号(六樹園、六々園等)名乗るにも師匠の承認が必要だったと見える。猿人は春足の門人。
○大平大人御文 雅言集覧序文のこと (書簡2-14-3と同内容。六月七日付け)
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