書簡

六々園宛て六樹園書簡 猿人園号・狂文所望 雅言集覧序文届いた 催馬が一会企画御出詠よろしく 雅雄全快の由

撮影:四国大学 / 分類:手鑑2-21-1

尚々雅言序文御認
之趣御苦労奉存候出来
次第御贈り可被下候

御万福奉察居候老夫
無恙罷在候安慮可被下候
猿人ぬし園号之事
狂文外ニ所望之仁も
可有之哉之旨委細
とくと承知仕候被仰聞
候趣ニ挨拶可仕候
大平大人御文先達而
相届其段先生ニ申上候
定而相届候事と奉存候
段々御厚情奉謝候

撮影:四国大学 / 分類:手鑑2-21-1

今般老夫至而懇志ニ
いたし候仁にて催馬と申
もの一会被企候別帋之
通りニちらし出来候間
先ニ御届申上御近連
沢山ニ御出詠被下候様に
仕り度候ひとへニひとへニ願上候
これハ四谷とハ別段之
事ニ候間玉詠ハ梅太郎
方へむけ御出し可被下候
雅雄事追々全快候由
山々御大恩可申様も無之
奉存候くれくれ右催馬催

撮影:四国大学 / 分類:手鑑2-21-1

之一会御歌をまたせ置
会日延引いたさせ候まゝ何卒
沢山ニ被遣被下候やう仕度
此段猿人も并雅雄へも
御物語可被下候右申上度如
斯御座候謹言
        六樹園
七月十七日
六々園大人

気づき

○園号(六樹園、六々園等)名乗るにも師匠の承認が必要だったと見える。猿人は春足の門人。
○大平大人御文 雅言集覧序文のこと (書簡2-14-3と同内容。六月七日付け)

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