徒然艸に土大根
の精賊を防きし
ことをしるせり
今もふろふき
大根は堪かたき
寒さを防く糠漬
となりては沢庵和尚の
名誉を顕し馬附と
なりては曽我の五郎か勇勢を
つたへ梅漬にさくらの花を
咲せ鱠にしら髪の雪を
ふらす干大根の甘きも絞
汁の辛きも但に食をすゝ
む歌の切花いろいろ
唐にては人参と
いふもことハりや
これ大根の薬
なりとて
東都十返舎一九画賛
気づき
○2-19-3書簡によると、七月七日以前に春足さんが雅望を介して十返舎一九に「認めもの」を依頼していたが、一九はちょうどその時分四国遍路に出かけて留守だったので、一九が帰宅してから書いてもらい、送ってきたものであろう。「徒然艸に土大根の精」云々とあるのは同六十八段目に出てくる話。
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