御手書拝読薄寒之砌
皆々様御安泰察居仕候
然ハ追加之巻延着之由
此方ニてハ着いたし候日数
わすれ候へ共御地より着致
候日すぐニ点あへ候而直ニ
八丁堀御店へ差出し候もし
破船之中へ積いれニ相成候や
おほつかなく被存候
雅雄事今以逗留致候由
嘸々御厄介恐れ入候
八月中ハ御地出水之由
けしからぬ事ニ有之候併
御家内御怪我とも無御座候由
安心仕候江戸表も壬月初旬嵐
つよく本所辺出水しかし直ニ
水ひき申候
京傳と申絵艸帋作者昨
朝死去いたし候才子ニ有之候へ共
をしき事にて候
何も追而申上候早々不具
九月八日 五老
遠藤君
気づき
○山東京傳死去 文化十三年(1816)九月七日(『六々園漫録』にも記載あり)
○壬月 不明(手鑑2-15-1でも出てきた) 江戸出水は八月
○九月八日 文化十三年
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