書簡

遠藤君宛て五老書簡 追加の注文品がまだ着かないとのことだが注文があったときすぐ八丁堀の店へ届けた 雅雄長逗留へのお礼 山東京傳死去

撮影:四国大学 / 分類:手鑑2-15-2

御手書拝読薄寒之砌
皆々様御安泰察居仕候
然ハ追加之巻延着之由
此方ニてハ着いたし候日数
わすれ候へ共御地より着致
候日すぐニ点あへ候而直ニ
八丁堀御店へ差出し候もし
破船之中へ積いれニ相成候や
おほつかなく被存候
雅雄事今以逗留致候由
嘸々御厄介恐れ入候
八月中ハ御地出水之由
けしからぬ事ニ有之候併
御家内御怪我とも無御座候由
安心仕候江戸表も壬月初旬嵐
つよく本所辺出水しかし直ニ
水ひき申候
京傳と申絵艸帋作者昨
朝死去いたし候才子ニ有之候へ共
をしき事にて候
何も追而申上候早々不具
九月八日     五老
遠藤君

気づき

○山東京傳死去 文化十三年(1816)九月七日(『六々園漫録』にも記載あり)
○壬月 不明(手鑑2-15-1でも出てきた) 江戸出水は八月
○九月八日 文化十三年

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