書簡

六々園宛て六樹園書簡 花詠草飛脚便にて到着 金一円受領 雅雄が逗留していることへの謝辞等

撮影:四国大学 / 分類:手鑑2-12-2

御書拝閲御平安
御座候之趣不堪雀躍候
然は先ニ被仰聞候花
詠藻此節飛脚便ニ
被遣一昨日相届候て
早々披見御いそき
と奉存候故とりあへす
御墨奉返上候付而
金一円御授被下誠ニ
過当之至痛入奉存候

撮影:四国大学 / 分類:手鑑2-12-2

諸君へ可然御礼被(御?)伝達
可被下候此節雅雄事
讃州より御地へ罷出候
よし嘸々御厄介と奉存候
かれは元来上州高崎
の住人ニてたしかなる
ものニ有之少々禄(?)を
つかひ過し候とて老母か
こらしめ候とて江戸へ
出し置候随分正直なる
奴にて此方盛砂方へ

撮影:四国大学 / 分類:手鑑2-13-1

文通いたし殊之外御セ話
に相成候趣吹聴申来候段
盛砂より承り於私ニも
奉感謝候くれくれ??
諸君子へあつく御通被下候
先御報迄???申上候 謹言

六月廿五日   六樹園
六々園大人

尚々右大尽君猿人君
へ御ついてニよくよく御通達
可被下候

語注

*金一円 不明
*六帖園雅雄(1794~1830) 江戸時代後期の狂歌師。寛政6年生まれ。上野(こうずけ)(群馬県)高崎の商人。五側の判者をつとめ,高崎水魚連の中心人物として活躍した。文政13年8月13日死去。37歳。姓は大谷。通称は桐屋三右衛門。別号に桐雅雄,桜の壺。(デジタル版 日本人名大辞典+Plus)

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