本出ニしてから鮭着岸
之節二日水にひたし夫より
御洗ひ御笑味可被下候
以鴻便呈一書候??
儀(?)御やましく候所貴地
御全家皆々様御揃
御多祥被為御座奉
雀躍候随而当芳一同
無異消光罷在候乍
憚御安意思召可被下候
誠やたゝ年中?評
月なみ節用
御序文被懸御心
頭御雅作御恵投
被下難有奉謝候
誠に御兄文いに
しへの貫之を越(?)
本居なんとにも
をさをさおとり給はぬ
とて一統感心
恐怖仕候右御文
入貴翰五先生庵中ニ
ややひさしう留り候故
御通書ニ而??侍り候まゝ
度々庵中多事候
へとも御案内之通
庵中見せあきもの
いとなく繁雑ゆゑ
御消息とりまきれ
候事ニ御座候其のち
茅庵中ニも彼是
多紛罷在候故心外ニ
御無音相成候条
?頭飛真平候ニ
御海恕之ほと偏ニ
奉ねき候節用
義も岳亭一件已来
くさくさ取まきれ候
て大に延引ニ及甚
赫顔??奉存候されと
絶会ニ相成候義は
毛頭無之是非ニ而
不遠出し候間何卒
それまで御宥余
之ほと奉ねき候
一当年拙評二会
分入御覧候候御笑留
可被下候あと三四両会
当年中ニ差出し申候
さやう御??被下候
一こたひ座連之内
六人判さ披露仕候間
題すり奉呈候何卒
御投詠のほと奉希候
一三才花百首と申催
右題すり入御覧候
是また御投詠之
ほと奉ねき候
先生庵中小嶋や
方よりも呈奉有之
御半なれと座庵方へ
梅明方よりも相頼
まゐり候間少々入貴覧候
一此たひ仙台から鮭
七尺大坂大谷取次
にて樽船ニ積入
呈奉仕候実ニ麤憚
之品ニ而恐入候得共
右御佳作御礼申述候
しるしまでに御座候
御笑味被下候て大悦
仕候先は申上度尚
期後音時々
恐々謹言
内成
*御笑留 笑留(しょうりゅう)=笑納 (精選版 日本国語大辞典)
コメント