身延奉納 額面狂歌大相撲
兼題 四季雑/何ニても思召次第
六樹園先生/西来居大人/芯蒭園大人 撰
右三許再考三許合二十二点上悪面ニ相加尤二十
二点上何首有之共其内一首相加申ス且額面写し
其外三許合十八点上出版高点二首点メ甲乙附
呈上諸君沢山御出詠之程偏ニ奉希
身延山奉納額面之義是迄山内ニ狂歌の額面無之ニ付諸国
諸連名人方の玉詠を希永ク大堂へかけ置き諸君の英名
後代へのこし置書山詣群集の耳目にふれ猶諸恩に備んことを
ねかふのみ
身延山霊場神慮よしをのべんもなかなかにかしこ
けれハ筆をとゝめつこの御山に国々よりさゝげたる
扁額などあまたあるなかにいかにしてか狂歌の額
のみあることなしよりて信心のかた??此ことを
なげきてこたびあらたに思ひたちてこの企を
なさんとす信心の御かたかたこたひのまとゐに
もれ給ハず御詠とも出し給ハんにハ御名もながく
かの御山にのこりて今生浮世の御くどくとも
なり?ひなんと願主の詞をそのまゝにせんし
かきにしるしつけつ 六樹園
(後略)
催主 楊柳園枝業
白桃園春業
気づき
○粕谷宏紀『石川雅望研究』p320 言及あり 参照
(文政十二年己丑 一八二九)
コメント