左勝 純友 東夷?
十
いやしくも雲井におもひかけたるハ是そ伊予簾の筋ふとき業
右 梶原景時 三州 六根園
八
名に高き生田のもりのかへり花二度かけて咲うめか梶はら
左すミ友にいよ簾をなそらへるあまたある中にこよなうま
さりしさま也上の句の雲井にかけしよりすしふときなとよくもたくまれて
侍り
右かへり花曲折ありされとすミ友かたくミあまりにおそろしけれは勝と
すへくや
左 巴御前 本庄 千宝亭
七
雑言のちからにいかて及ふへきおもひものなる木曽の巴子
右勝 純友 川越 昇平亭
十三
起りぬと聞よりまなくきえぬるハ実にけし炭のすミ友そかし
左おもきを言便にハおもいといふへくおもひものにかけていはんハ仮
字いかゝなるへし
右すミ友かいくさはやうほろひうせたるをおきひにたとへて申されし
最興ふかきつくりさま也勝て侍らん
気づき
○「狂歌合」という言葉は多くみられるが、その摺りものは少なくとも遠藤家文書の中には残っておらず、貴重なものである。狂歌合は和歌の歌合に倣ったもので、詠み人が左右に分かれ、その優劣を競う遊び。判者の判詞(判定した理由書)も興味深い。
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