一長き掛物箱
一珎?入書状
右今月二日朝
慥ニ受取候也
画類
野呂方へ遣し置候
いまた返事不来
拙生染筆物もいまた
出来不申候
右出来次第大坂へ向
出し可申候
本居藤垣内
四月十七日
遠藤宇治右衛門様
語注
*本居藤垣内 本居大平 宝暦六年~天保四年(1756-1833)江戸時代後期の国学者。伊勢松阪の町人。十三歳で本居宣長の門に入り、寛政十一年宣長の養子となる。紀州徳川家に仕え、侍講などを務めた。婿養子に本居内遠。
気づき
○春足から藤垣内宛てに何かの鑑定を依頼したものと思われる。その受取。また染筆をも依頼したものと思われる。それは出来次第大坂へ送るとある。
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