書き物

『狂歌続万載集』応募歌のうち春足以外の狂歌か

撮影:四国大学 / 分類:手鑑1-11-3

     ??人
ちるもよしちらぬもよしの
山さくらきのふの雲ハ
けふの白雪

  双林寺ニ住るとき
    おなしく
山里ハ人もこすまの松かせに
声さそひくる入相のかね

  伏見山居和歌十首之内
    山家月
ねやの戸ハさゝて夜な夜な
さす月をひとりふしミの
秋の山すミ

撮影:四国大学 / 分類:手鑑1-11-3

  山家風
さひしさのその折ふしハ
山かせのそよさゝかきを
とふもうれしき
     右 きく男

  早秋風
秋来ぬとつけの小くしの
さすかけに萩の葉そよく
風そ身にしむ
     右 きく雄

  早秋雲
今望の月になかけそ
はつ秋の空にたゝよふ
雲の一むら
     右 喜久男

気づき

書き物1-8-2と同じ筆跡 『狂歌続万載集』応募歌のうち春足以外(「きくお」が三首)の狂歌か。六樹園の判は入っていない。どの歌も平凡。

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