六々漫談

六々漫談

春足と雅望の運命を大きく左右した文政十二年の江戸大火

凡例①引用の文章においては適宜、句読点、濁点等をほどこし、カタカナはひらがなに改める等読みやすくした。②虫食い等で読めない箇所は?で示した。③正確な原文は本HP「六々園漫録二巻 おそろしきもの」をご参照ください。火事と喧嘩は江戸の華抜六 久...
六々漫談

上野公園の蜀山人碑について

抜六 この前、『大吉原展』に行ったついでに上野公園の蜀山人碑を見てきたんです。遠藤 へぇ、上野公園に蜀山人の碑なんてあったんですね。抜六 上野広小路の方から上野公園に入ったすぐ左の隅にあります。蛙の噴水・西郷さんのすぐ近くですね。一めんの花...
六々漫談

『雅言集覧』(石川雅望著)と遠藤春足の関係

抜六 今日は石川雅望著の『雅言集覧』と春足さんの関係について見ていきましょう。遠藤 はい、私も関心があります。雅望からの書簡を見ていると「雅言集覧」の文字がしょっちゅう出てきますからね。抜六 そうなんです。雅望は雅言集覧の進行具合について春...
書冊(版本・狂歌集・自筆稿本等)

『吾嬬日記』と題する遠藤春足旅日記(序文・大江広海、石川雅望)

撮影:徳島県立文書館 / 画像:P2020003文政七年 東日記遠藤春足が阿波から江戸へ行く道中を記した旅日記。遠藤家は藍商を営んでおり、江戸にも店を置いていたが、春足は三、四年に一度様子を見に江戸に出向いていたとのこと。今回の吾嬬あづま日...
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江戸吉原の桜 期間限定の桜並木 春足が詠んだ吉原の桜の狂歌3首

江戸吉原の桜並木、大坂新町の桜並木抜六 これまで「吉原十二時じゅうにとき」、「世間を賑わせた花魁おいらんの花扇はなおうぎ」について取り上げてきました。今回で『大吉原展』にかこつけたお話も最後になりますが、最後に「吉原の桜」について取り上げて...
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扇屋の花魁「花扇」はベロ藍の浮世絵や三ツ子の出産で世間を賑わせた

抜六 前回は『大吉原展』で展示されていた「吉原十二時」に関するお話をしました。今回は、吉原といえば花魁おいらんということで、吉原を代表する妓楼ぎろう「扇屋おうぎや」の花魁である「花扇はなおうぎ」について取り上げたいと思います。 さっそくです...
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『大吉原展』と『光る君へ』を結びつける狂歌(吉原十二時)

大吉原展と遠藤春足抜六 やあやあ、こんにちは。この前、東京に出かけたついでに『大吉原展』という展覧会に立ち寄ったのですが、これがまた期待に違わず素晴らしい展覧会でした。遠藤 えっ、いいなぁー。それ、僕もすごく気になっていた展覧会です。どんな...
書簡

春足宛て五老(六樹園)書簡 五色素麺の礼 南畝にもお裾分け

撮影:四国大学 / 分類:手鑑2-3-2弥御壮健之由大慶仕り候扨は五色素麺遠方之所御授被下御厚意奉謝候実ニ珎物にて江戸にてハ初而見候事にてみなみな目をおとろかし南畝へも使にて届け候殊の外よろこひ候由にてくれくれ家内一同御礼よくよく申上候事に...
錦絵

市川團十郎 暫 五渡亭国貞画の錦絵、画賛七言絶句と狂歌

撮影:四国大学 / 分類:手鑑1-17-2五渡亭 国貞画  至清堂/捨魚一声之暫市川風煎豆奏春淑気通名響四夷八荒外誉高桟敷土間中立かゝるはるを見かけてしはらくとひとこゑかくる庭の鶯  宝市亭 外成語注*一声之暫 *しばらくとひとこゑ 歌舞伎...
摺りもの

六樹園 市川團十郎はみがき広告文

撮影:四国大学 / 分類:手鑑1-17-1三升家伝    楽屋香御しろい市川團十郎はみかき小間物類しなしな私方団十郎はみかき日増に御用の仰付ありかたく奉存候御蔭にて内証よほどあたゝまり戸棚に黄なる金がたまれば台所には白水をながすこれひとへに...