軸物

上田秋成 和歌一首

撮影:遠藤雅義 / 分類:20231009-K11

秋の雲風に/たゝよひ/行/見れは
大旗/小はた/妹か栲領布たくひれ
              無腸

語注・気付き

*栲領巾 楮(こうぞ)などの繊維で織った栲布(たくぬの)で作った領巾(ひれ)。女子の肩にかける飾り布。(コトバンク)
*無腸 上田秋成の号 
○秋の雲風にただよひゆく見れば大はた小幡妹がたく領布(ひれ)(胆大小心録【通釈】秋の雲が風に漂ってゆくのを見ると、大きい幡のようなのや、小幡のようなのや、妻の栲領布(たくひれ)のようなのや、様々な形である。(以上「上田秋成 千人万首」による)
*上田秋成の真筆であれば貴重。

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