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六々園うしの
大江戸におもむかるゝを
ともともにミはや/して
柏露園 浮丸
ねかハくは/ちよをこめづも/かへれかし
杖とたのめる/人の旅行
深雪園卯時
西行とゆきちかふらん/よの歌の
ミちも達者な/君の東行
不老居 高行
すか賀なる山のうハさを/仮名かきに
ふしとにこりの/たよりまちける
六柯園猿人
師木島のミち/御達者に/まめ男
あつまくたりの/馬の餞別
林泉園 為成
親鳥のたひ立あとの/子うくひす
かたことかちの餞別のうた
鶴山人
はやくとくかへりきませとこれこれも
ゆくたひ人をゝしミこそすれ
アハヂ 平瀬活水
柳さくら花のお江戸を/めつるなら
はるたることを/しれるよミうた
酒泉老友成
爰にたにミすれかたなき別路ハ
ふし見つゝゆく君のたひ立
清醒楼栞
東路にはえある柳さくらをハ
きミハにしきとなして/かへらん
柳さくら花のお江戸を/めつるならはるたることを/しれるよミうた
○「はるたることを」 「春であることを」と「春足」をかけるか。これにより「春足」は「はるたる」と読むのが正しいかもしれない。
翠柳園眉見
桜さくころとて君か/ゆくたひの
そらにしるさん/名処の枝
琅玕園直
親玉のかへるころにハ/合浦より
なるとの波や/しつけからまし
飯(?)中園止
爰にたに三日ハかたらぬふしのねを
いく日かさねて見つゝゆくらん
剽窃館琴見
柳より君まちをらハおもかけは
夜ごと?かぬる爰にしもミむ
六根園梅男
ふりはへて君のゆきます/ころによき
お江戸の花もさくすず(?)の鈴
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