書き物軸物

(大田)蜀山人 七言絶句

以下の翻刻・訓読・現代語訳・コメントは徳田武氏のご教示による。

撮影:四国大学 / 分類:20231210-A11、20230723-J11

忠義只傳国姓爺
終看韃靼奪中華
清風一自掃頭上
四百餘州罌粟花
  蜀山人 南畝印

訓読

忠義 只だ国姓爺を傳ふるのみ
終に看る 韃靼 中華を奪ふを
清風 一たび頭上を掃ひてより
四百餘州 罌粟の花

現代語訳

忠義な人物は、ただ国姓爺だけが伝わっているだけだ。
その結果、韃靼が中華を奪うことになった。
清(しん、清国の意を掛ける)の風が華人の頭上の毛髪を掃ってからは、
中華全土の民が罌粟の花のような辮髪になった。

コメント

清国をからかった作かと思います。

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