摺りもの

狂歌募集広告 六樹園口上つき

撮影:四国大学 / 分類:手鑑1-39-1

三川亭獺麿大人撰
兼題 杜若 二首詠限 不及入花
景品標目
三役蜘手かけはし
幕ノ内 伽羅摺枕
二段目 かきつはた
三段目 三河水

おのれさきに京のほりすとて三河国
にいたりて某の家にやとりけるにしる
しらぬ人あまたきつとひて物さわかしき
中に獺麿となのりする人翁かかたハら
によりきていまより師とたのミまゐらせん
なといへりけるかさるまきれによくもきゝつ
けすしてわかれたりき此人いたくされ哥
をすきて(?)花鳥のいろねにも心をふかく
しめものして人々ともひろくましハりぬこと
こそきゝしかをとゝしの夏はしめて翁か
いほりにきたりてすきにしむかしのことな
とかたりつゝけたるはいとたのもしきこゝちそ
しつるさはかゝるすき人をしもひとゝなミ
にかそふへくやは我ともからのうたひ出せる
狂哥あはせの判者とこそおきてさたむへけれ
といへはたれたれもミなうなつきぬさらハとて月
月えりて其したくをハなすになん   六樹園

語注

*六樹園が獺麿と出会ったいきさつ、判者として推薦する理由などが述べられている。

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