摺りもの

梅を題とする狂歌七首

撮影:四国大学 / 分類:手鑑1-27-2

ゆたかなる袂にとめし万歳のうらやまれぬる門の梅かゝ
夜あるきをりんきのつまもにくさうにたゝミなつけそ梅かゝの袖
枝をりしあたはわすれてうつり香を恩にきせたるうめの花笠
はひわたるわれよりさきへかよひしかふとしにとむる?のうめかゝ
あまさかるひな鶯の歌行脚それに宿かせ軒の梅かえ
梅やしき梅のさかりのうはさにも八百八町口やすくせん
園守かけふも俄の客うけて酒屋へはしる袖の梅か香
  ゐの むつき
               瓢箪園 一寸法師

語注

*一寸法師 西来居未仏(さいらいきょ みぶつ)?~1831 江戸時代後期の狂歌師。尾張名古屋藩の医師。江戸市ケ谷にすむ。五側の判者で石川雅望の門下。戯作もかき作品に「忠臣合鏡」(文政12年刊)などがある。天保2年4月16日死去。四十余歳。姓は毛受(めんじゅ)。名は善喜照寛。別号に一寸法師 瓢箪園。(コトバンク)

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