御手書拝読仕候残暑
つよく御座候へ共御平安
御座候之趣奉賀候実に
先達而は久々之御下着
ゆるゆる御対面大慶
仕候其後早速御伺
可申上処被仰置候所々
認もの出来不申一九
今以て四国いたし帰宅
不仕北渓方ニも少々取込
有之はたし不申一日
？？相待居候へ共あまり
延引に相成候間先々
出来之分斗奉呈候
雅言いまた少々のこり有之候
出来次第直ニ差出シ
候間左様思召可被下候
御近所御連中へ可然
御伝達可申候以上
七月七日 五老
六々園大人
尚々雅雄事本国へ
罷こし候よし御地へも御礼
之御状も出シ申間敷扨々
不埒なる奴ニ有之候岐阜
にても金子等借用いたし候由
此節しらせ来り候困り入
候馬鹿ものニて候以上
気づき
○①久しぶりに春足が江戸に出府し、雅望とゆるゆる面談したこと。②その折り、雅望の仲介で一九、北渓などに書き物を依頼していたがなかなか出来ないでいること②一九は今、四国（八十八カ所）巡礼中、北渓は少々取込あり。④雅言集覧の残り（春足が十一部注文したが摺りが間に合わず五部しか送っていなかった。その残り分）出来次第送る。など
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