柿 得閑?月次歌
八
蟹のはなし
おもひ出とや子とも
らか竹のはさミて
落すえ(え)たかき
栗 おなしく
八
おそろしき
ものと清女の
かくもむへ
鬼の住てふ
丹波いかくり
夢
九
松茸をとると
見し夜のゆめ
さめて
手ににきつたるものそ
をかしき
社頭角觝
八
関とりの名のりをあくる
宮角力
から獅子も
あり玉かきもあり
松茸をとると見し夜のゆめさめて手ににきつたるものそをかしき
*下がかった歌。
日本堤にて
九
四ツあしの床机に
やすむ人あれは
よつ手の駕て
とふ客もあり
関羽賛
八
??をきりに出るも断りや
鳳凰の眼に似たる関?
菅原といふ俳優の弟(第?)
二回目を見侍りて
八
相丞の御身のうへをおもひやりて
我もなみたをなかしものなり
たをやめの川わたるところ
八
御簾よりもすそをかゝけて
香炉峰のゆきの
はたへを見するたをやめ
針業右大尽こたひ六樹園
大人の評にてあされうたに
いミしき手からありてその巻
をさへとりけれハ此ころ鷹を
夢ミけるもかゝることのしるしにやと
て大かたならすよろこはれけるを
きゝて
八
ゆめに鷹ミたるしるしか手にすゑて
烟れるまてもむらさきのふさ
かくよめるはその巻は白綸子
の表帋の紐して冊?
序なともつきて有けれハなり
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