書冊(版本・狂歌集・自筆稿本等)

六樹園撰 春足狂歌百首(題簽なし 仮題)

撮影:徳島県立文書館 / 画像:P2020376

 柿  得閑?月次歌

蟹のはなし
おもひ出とや子とも
らか竹のはさミて
落すえ()たかき

 栗  おなしく

おそろしき
ものと清女の
かくもむへ
鬼の住てふ
丹波いかくり

撮影:徳島県立文書館 / 画像:P2020377

 夢

松茸をとると
見し夜のゆめ
さめて
手ににきつたるものそ
をかしき

 社頭角觝

関とりの名のりをあくる
宮角力
から獅子も
あり玉かきもあり

松茸をとると見し夜のゆめさめて手ににきつたるものそをかしき
*下がかった歌。

撮影:徳島県立文書館 / 画像:P2020378

 日本堤にて

四ツあしの床机に
やすむ人あれは
よつ手の駕て
とふ客もあり

 関羽賛

??をきりに出るも断りや
鳳凰の眼に似たる関?

撮影:徳島県立文書館 / 画像:P2020379

 菅原といふ俳優の弟(第?)
 二回目を見侍りて

相丞の御身のうへをおもひやりて
我もなみたをなかしものなり

 たをやめの川わたるところ

御簾よりもすそをかゝけて
香炉峰のゆきの
はたへを見するたをやめ

撮影:徳島県立文書館 / 画像:P2020380

 針業右大尽こたひ六樹園
 大人の評にてあされうたに
 いミしき手からありてその巻
 をさへとりけれハ此ころ鷹を
 夢ミけるもかゝることのしるしにやと
 て大かたならすよろこはれけるを
 きゝて

ゆめに鷹ミたるしるしか手にすゑて
烟れるまてもむらさきのふさ

 かくよめるはその巻は白綸子
 の表帋の紐して冊?
 序なともつきて有けれハなり

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