猿蟹ものかたり
ましらかふたうなる蟹かすなほ
なる此に(?)ましへいふへき友たち
にハあらすまないた包丁うすき
ねかいさみたちたる侠気のやむ
へからさることけにさることなりこれら
の物語はやうむかしの人のわらはへ
のためにまうけ置たるいさめの
詞なるへし六々園のあるしかゝ
ることをとり出てされ哥の類となしゝ
もそのこゝろひとしかるへしおのれ
やみほけてかゝる大会にいてあハす
念なしといふへくやよりてはしつかた
のひまをのそみて少々思ふ心を
のはへつ 七十七翁 六樹園
咏蟹
物皆難枉性枉性必傷情
我代渠儂道横行即直行
己丑五月
六々園主人嘱棕隠題
うち得ての後は
笛ふき琴ひきて
あそふもいかに
たぬしかりけむ
諸平
題猿蟹物語二首
お腰黍団子日本一
途情蟹殿思打敵
只振横目行
憶昔添乳時お袋能
咄此題兀未送恩可
恥孝行蟹
安六道人
岳鼎
よき事ハ
見もし
きゝもし
いひもせよ
おこらさるこそ
まさる也
けれ
季鷹
ミさけひハ
しらす
鶏印に
はねられて
大喝一声
にけてゆく猿
塵外楼清澄
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