書冊(版本・狂歌集・自筆稿本等)

『猿蟹ものかたり』と題する狂歌集 遠藤春足・著 岳鼎・画

撮影:徳島県立文書館 / 画像:P2020205

猿蟹ものかたり

撮影:徳島県立文書館 / 画像:P2020207

ましらかふたうなる蟹かすなほ
なる此に(?)ましへいふへき友たち
にハあらすまないた包丁うすき
ねかいさみたちたる侠気のやむ
へからさることけにさることなりこれら
の物語はやうむかしの人のわらはへ
のためにまうけ置たるいさめの

撮影:徳島県立文書館 / 画像:P2020208

詞なるへし六々園のあるしかゝ
ることをとり出てされ哥の類となしゝ
もそのこゝろひとしかるへしおのれ
やみほけてかゝる大会にいてあハす
念なしといふへくやよりてはしつかた
のひまをのそみて少々思ふ心を
のはへつ    七十七翁  六樹園

 咏蟹
物皆難枉性枉性必傷情
我代渠儂道横行即直行
 己丑五月
 六々園主人嘱棕隠題

撮影:徳島県立文書館 / 画像:P2020209

うち得ての後は
笛ふき琴ひきて
あそふもいかに
たぬしかりけむ
       諸平

題猿蟹物語二首
お腰黍団子日本一
途情蟹殿思打敵
只振横目行

撮影:徳島県立文書館 / 画像:P2020210

憶昔添乳時お袋能
咄此題兀未送恩可
恥孝行蟹
     安六道人

撮影:徳島県立文書館 / 画像:P2020211

岳鼎

撮影:徳島県立文書館 / 画像:P2020212

よき事ハ
見もし
きゝもし
いひもせよ

おこらさるこそ
まさる也
けれ
     季鷹

撮影:徳島県立文書館 / 画像:P2020213

ミさけひハ
しらす
鶏印に
はねられて

大喝一声
にけてゆく猿
   塵外楼清澄

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