摺りもの

六々連社中 新町の花に寄せる狂歌摺りもの  画 春川五七

撮影:四国大学 / 分類:20230909-J83

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(右から上→下の順で掲載)
新町も花のさかりは???/大夜風をふかせゆく人         花(廼屋?)
しん町の花にもかるゝ???ミハ/こやかんたんの夢見けるかも   千賀亭如竹
新町の花のさかりハ七日ほと/風をとらへて楯ふせにせよ      撫養亭田造
美よしのもしかし桜の為にまた/ちもとを見する軒なミの幕     針業右大尽
傾城の一指はとまれ一枝をは/きるへからすの花の制札       豊年亭米丸
天人と見るもことハり傾城に/はねはへて飛ぶ花の雪間を      百六齋大輔
さく花の雪には猶もいとふめり/箒と呼へる客の来ぬるを      歌色大事
をることハ無用とあれとゐつゝけて/暮(?)方まては見ん花の色町  松林軒山人

咲花の波には筏ならすして/まらうとのきをうかす川竹       胸本?
?にてしやくとらせつゝ見る客ハ/けふ咲はなの雲のうへ人     六柯園猿人

 ○/おなしこゝろを
名にしおふ松の位にくらへてはけつく桜の花も深山木        六々園
坊主客のくるもことはり花にさへ西行さくら熊谷さくら       仝

 ○/春の頃浪花にて新町の花のさかり
   なるを見ていとおもしろくおほえけるまゝ
   かくはものせるになん
なかれともよふ里とてやさく花の波にうたれていつる引船      一曲亭歌雄
咲花のゆきはさなくてかんとなりしかねにひやりとしたる/あけかた おなしく

語注・気付き

*春川五七 (はるかわ ごしち、安永5年〈1776年〉‐ 天保2年〈1831年〉)は、江戸時代後期の浮世絵師、戯作者。(wiki)

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