摺りもの

六々園(春足)が江戸に赴くとき、一門の人々が贈った狂歌摺りもの

撮影:四国大学 / 分類:20230909-J75

※以下、3分割して拡大表示

六々園うしの
大江戸におもむかるゝを
ともともにミはや/して

   柏露園 浮丸
ねかハくは/ちよをこめづも/かへれかし
杖とたのめる/人の旅行

   深雪園卯時
西行とゆきちかふらん/よの歌の
ミちも達者な/君の東行

   不老居 高行
すか賀なる山のうハさを/仮名かきに
ふしとにこりの/たよりまちける

   六柯園猿人
師木島のミち/御達者に/まめ男
あつまくたりの/馬の餞別

   林泉園 為成
親鳥のたひ立あとの/子うくひす
かたことかちの餞別のうた

   鶴山人
はやくとくかへりきませとこれこれも
ゆくたひ人をゝしミこそすれ

   アハヂ 平瀬活水
柳さくら花のお江戸を/めつるなら
はるたることを/しれるよミうた
      
   酒泉老友成
爰にたにミすれかたなき別路ハ
ふし見つゝゆく君のたひ立 

   清醒楼栞 
東路にはえある柳さくらをハ
きミハにしきとなして/かへらん

柳さくら花のお江戸を/めつるならはるたることを/しれるよミうた
○「はるたることを」 「春であることを」と「春足」をかけるか。これにより「春足」は「はるたる」と読むのが正しいかもしれない。

   翠柳園眉見
桜さくころとて君か/ゆくたひの
そらにしるさん/名処の枝

   琅玕園直
親玉のかへるころにハ/合浦より
なるとの波や/しつけからまし

   飯(?)中園止
爰にたに三日ハかたらぬふしのねを
いく日かさねて見つゝゆくらん

   剽窃館琴見
柳より君まちをらハおもかけは
夜ごと?かぬる爰にしもミむ

   六根園梅男
ふりはへて君のゆきます/ころによき
お江戸の花もさくすず(?)の鈴

コメント

タイトルとURLをコピーしました