書き物

本居大平 狂歌(誹諧歌)

撮影:四国大学 / 分類:20230909-J40

 のかひのうし二つ
 かきたるゑに歌こひ
 たるに万葉集の二字
 一言のかなに五十をい
 牛 鳴をもとよませ
 たるかあるを思ひよせて
       大平
角もしは五つを十のよ
みにしてもゝは二つの
牛のこゑこゑ

 蝶の二つ三つとひゆく
 を見る人あるゑに
さく方に花の香とめて
人も又こてふにゝたり
いさ見にゆかむ

語注・気付き

○『六々園漫録』に「本居大平翁の狂歌 (画像:P2102226)」という見出しで次の一文あり。二首目が違っているため以下に再録する。

○本居大平翁の狂歌
野かひのうし二つかきたるゑに歌こひたるに
万葉集の二字一言のかなに五十をい(□)牛鳴
をも(□)とよませたるかあるをおもひよせて
角文字は五つを十のよみにして
もゝは二ツの牛のこゑこゑ
 からすうりのゑに
うすけれとかもうりハまつあをかるを
なとくろからぬからすうりそも

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