のかひのうし二つ
かきたるゑに歌こひ
たるに万葉集の二字
一言のかなに五十をい
牛 鳴をもとよませ
たるかあるを思ひよせて
大平
角もしは五つを十のよ
みにしてもゝは二つの
牛のこゑこゑ
蝶の二つ三つとひゆく
を見る人あるゑに
さく方に花の香とめて
人も又こてふにゝたり
いさ見にゆかむ
語注・気付き
○『六々園漫録』に「本居大平翁の狂歌 (画像:P2102226)」という見出しで次の一文あり。二首目が違っているため以下に再録する。
○本居大平翁の狂歌
野かひのうし二つかきたるゑに歌こひたるに
万葉集の二字一言のかなに五十をい(□)牛鳴
をも(□)とよませたるかあるをおもひよせて
角文字は五つを十のよみにして
もゝは二ツの牛のこゑこゑ
からすうりのゑに
うすけれとかもうりハまつあをかるを
なとくろからぬからすうりそも
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