茶家のもとめに
よりてよめる
松かきにこゝろへた/てぬ
ましはりは/千世をふる/とも
ときはなからし
前権中納言持豊
語注・気付き
*前権中納言持豊 芝山持豊1742-1815江戸中期~後期 公卿、家人。正二位、権大納言。本居宣長の学風を慕い国学、歌道に通じる。(コトバンク)
徳田武氏ご教示分
茶家のもとめに
よりてよめる
松かきにこころへだてぬ
まじはりは
千代をふるとも
ときはなるらむ
前権中納言持豊(芝山持豊)
現代語訳
松垣に心隔てぬ交わりは千代を経るとも常盤なるらむ
松の垣によって心を隔てられない交わりは、千年たっても松の緑のように不変であろう。
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