短冊

狂歌短冊 裏也・松風・秀丸・小枝・数音成・?汀・岸向・杣丸・白斧軒杣人・満丸・不調法師

撮影:四国大学 / 分類:右から順に20230909-J281、J282、J283、J284、J285、J286、J287、J288、J289、J290、J291

道のミか命のひゆく花のやま
これも七日の一廻りにて     裏也

遠山に雲とたなひきまたゆきと
ひとたらしなる花の夕露     松風

 花
折とらはかくのことしとしたゝかに
なくり書なる花の制札      秀丸

 花
花のちりをひたいにつけて帰らはや
よし野に七日しひれきらして   小枝

山守に八重の桜を一トゑだと
無理な所望に花の争ひ      数音成

 花
七重八重九重わたり一面に
さくはみやこのはなの王さま   ?汀

 花と言ふ題を得て
百度もあかぬ詠よまたゝくひ
人目千本まんかいのはな     岸向

 花
さく花の此下陰にやとりせむ
独り旅ても香はとめるもの    杣丸

 花
一枝もくれねとなんのミやけにハ
たもとに持ていぬる花の香   白斧軒杣人

ちらちらとふるハ雪かと下駄出して
はなを尋ねる花の山守      満丸

 華
あらおしや盛りの花を風の手に
谷へけおとすく?鷹尾山    不調法師

語注・気付き

あらおしや盛りの花を風の手に/谷へけおとすく?鷹尾山    不調法師
*六甲山系に同名の山あり。

コメント

タイトルとURLをコピーしました