道のミか命のひゆく花のやま
これも七日の一廻りにて 裏也
遠山に雲とたなひきまたゆきと
ひとたらしなる花の夕露 松風
花
折とらはかくのことしとしたゝかに
なくり書なる花の制札 秀丸
花
花のちりをひたいにつけて帰らはや
よし野に七日しひれきらして 小枝
山守に八重の桜を一トゑだと
無理な所望に花の争ひ 数音成
花
七重八重九重わたり一面に
さくはみやこのはなの王さま ?汀
花と言ふ題を得て
百度もあかぬ詠よまたゝくひ
人目千本まんかいのはな 岸向
花
さく花の此下陰にやとりせむ
独り旅ても香はとめるもの 杣丸
花
一枝もくれねとなんのミやけにハ
たもとに持ていぬる花の香 白斧軒杣人
ちらちらとふるハ雪かと下駄出して
はなを尋ねる花の山守 満丸
華
あらおしや盛りの花を風の手に
谷へけおとすく?鷹尾山 不調法師
語注・気付き
あらおしや盛りの花を風の手に/谷へけおとすく?鷹尾山 不調法師
*六甲山系に同名の山あり。
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