花
築羽根の峯より落る桜はな
はるの詠めももふミなの川 商山
千金をちらしたとてもまけぬきに
さく夜さくらのはなのよし原 道列
枝折にちらせし雪と見る中へ
あとをつけたる花の盗人 峯山
花
玄宗のなみたのたねや夢見艸
いまに其名は花の楊貴妃 積田園鷺渓
花
月雪の二つの外に三よし野は
名たかき花のてんく桜? 積田園鷺渓
桜狩
うちそ見るめあては花よつく杖に
火縄むすむて桜狩人 蟹丸
花
雲とゆきと誉るはむたよ一面に
山はましろにミよしののゝ花 鳥野鵜真似
花
富士の根とけしきはいつれミ芳野ゝ
屋ま(?)いちめんに花のしら雪 鳥野鵜真似
いつの世の塵(?)かつもりて此やうに
しら雪かゝる花の三芳野 風流?
夕暮の人にもまれてこれハこれハ
とハかり花の仲の町かな 風流?
語注・気付き
夕暮の人にもまれてこれハこれハ/とハかり花の仲の町かな 風流?
*これはこれはとばかり花の吉野山 貞室
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