短冊

狂歌短冊 浮舟・藁萱園?下手・鮟應・釣丸・岸向・蘭丸・南山・住人・?山・道列

撮影:四国大学 / 分類:右から順に20230909-J211、J212、J213、J214、J215、J216、J217、J218、J219、J220

 花
咲ミちしゑもん桜を詠れは
はなにちり?ハ見へぬなりけり  浮舟

 桜
建つけて風も通ぬさくら戸に
ひき手とおもふ昼の月陰   藁萱園?下手

やれ名こりをしやとうたふ笹ならて
短冊付し花も明年        鮟應

 花
茶弁当わさと打あて華守に
わひつゝもろふ土産の一枝    釣丸

 花と言ふ/題を得て
しら浪と名にこそ立れ風の手て
さかりの花を盗ますはいや    岸向

 花
さくら木にえらして摺らは紙かさも
百丁つゝくみよしのゝ華     蘭丸

 華
咲花の匂ひは四方にふんふんと
嵐山から吹てミよし野      南山

 花
諺とあちらこちらや盛には
うへを見あくる鷲尾桜      住人

いつしかに花に心を雲助かのほりつめたる
酒にそありける         ?山

隅田川わたしの船もいく度か
ゆきつもとりつ花にこかるゝ   道列

語注・気付き

諺とあちらこちらや盛には/うへを見あくる鷲尾桜 住人
*鷲尾桜 わしのおざくら 里桜の一種。

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