短冊

狂歌短冊 時斗・酒泉・近丸・?我庵市丸・文喬・音成・俊満・福禄軒寿光・?応・芦笛

撮影:四国大学 / 分類:右から順に20230909-J171、J172、J173、J174、J175、J176、J177、J178、J179、J180

物言ハて人を集める桜花
ほめそやすのハこち斗りにて   時斗

けふもまた莟の主に留られて
日毎に宿と定めつるかな     酒泉

 花
咲つもる花のしら雪つめたくは
たれかハ枝に手をはさゆへき 大坂 近丸

 花
あかす猶下臥すれハ宿かそと
つれなく起す花の山賊    ?我庵市丸

下ふしをしてむく起になかむるは
またらにさける大桜はな     文喬

 名所花
盲人もあかす噂に聞つらめ
よし野ハ花のそふろらにして   音成

 梅
よるのうめミてもとりしと女房に
いひわけひらき袖のうつり香   俊満

 はな
また花のなからくらゐ(?)に見残せと
酒樽は底うかれたゝきぬ   福禄軒寿光

入相につく鐘の音の闇きけん
竜頭からちる山寺の花      ?応

有かたき五風十雨もまてしはし
今をさかりの花のよの中     芦笛

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