物言ハて人を集める桜花
ほめそやすのハこち斗りにて 時斗
けふもまた莟の主に留られて
日毎に宿と定めつるかな 酒泉
花
咲つもる花のしら雪つめたくは
たれかハ枝に手をはさゆへき 大坂 近丸
花
あかす猶下臥すれハ宿かそと
つれなく起す花の山賊 ?我庵市丸
下ふしをしてむく起になかむるは
またらにさける大桜はな 文喬
名所花
盲人もあかす噂に聞つらめ
よし野ハ花のそふろらにして 音成
梅
よるのうめミてもとりしと女房に
いひわけひらき袖のうつり香 俊満
はな
また花のなからくらゐ(?)に見残せと
酒樽は底うかれたゝきぬ 福禄軒寿光
入相につく鐘の音の闇きけん
竜頭からちる山寺の花 ?応
有かたき五風十雨もまてしはし
今をさかりの花のよの中 芦笛
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