風吹は曽呂利か知恵の紙ふくろ
ミせてそをかむ小こめてふはな ?
羈中雨
東路のはゆまうまやのあつまやの
まやのそゝきにわハ立ぬれぬ 甕丸
みよしのゝ花に心のとひたてば
蔵王の足もちにつかぬまて 琴通
書家雪
習きつた寺子かよつて作りたる
またら兎や雪のくろねこ 蟹丸
花
神の名の人丸桜風ふけは
花さへやはりちりに交る 満丸
?か?につめたる風さくらには
ひかひかしくもおもふ頃かな 豊砂
花
春風の花にあたれは病たに
もたぬ身さへも頭痛をそしる 伊賀住
春
いろもこき緑りを三穂の松はやし
幾千代舞ん鶴の羽ころも 七十三翁 焉馬
山吹露/ふかし
露深き山路わけつゝ斧のえの
くちなし染の花を見むとて 自寛
阿部頂
いかめしく言聞ゆれとあなかしこ
?ほしかとなき阿部の賎の女 真種
語注・気付き
いろもこき緑りを三穂の松はやし/幾千代舞ん鶴の羽ころも 七十三翁 焉馬
*烏亭 焉馬(うてい えんば、寛保3年(1743年)~ 文政5年(1822年)か?
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