短冊

狂歌短冊 信友・真顔・信正・雅嘉・一寸法師・高尚・諸平・?成

撮影:四国大学 / 分類:右から順に20230909-J111、J112、J113、J114、J115、J116、J117、J118、J119、J120

 歳旦
きのふまてをしみし年もしかすかに
あくれはうれし春の朝戸出    信友

 夕蛙
ころころと蛙声して夕川を
渡る脚結の?????      真顔

仙人のためしをおひの行すえに
よハひちきらむ千代の友つる   信正

 あちさゐ
おく露も花も八重さくあつさゐの
あつさをひとりしらすかほなる  雅嘉

 冬祝
うきことのなにはの国をてらす日は
ふゆしも(?)なかくおもほゆる哉 雅嘉

 寺
賽銭といはぬはかりのあミた仏
ゆひをわにしています山寺    一寸法師

 六々園のあるし過し春
 なき人となられぬ 秋の頃
 太郎主の御もとに
ゆきかひの鴈のたよりの玉つさも
見ぬ春秋のことしかなしも    高尚

 春雨
青柳のさ?をいたふしら露も
ゆくかいそかぬ雨の夕くれ    諸平

 春風
ちらしたる風のやとりやこれならむ
柳か枝に花そかゝれる      諸平

 花
ほめそやすをりしも枝を飛?の
はくの?いたる花ハみよしの   ?成

語注・気付き

ゆきかひの鴈のたよりの玉つさも/見ぬ春秋のことしかなしも 高尚
*春足死去を悲しむ藤井高尚の哀悼歌 太郎主は春足の長男をさす。

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