加茂川をかきり
て都のかたへいつまし
きとてよみ侍ける
わたらしな瀬見の
小河の浅くとも?
の波そふ歌もは
つかし
藪里痩男
*「浮世絵文献資料館」というサイトに次の記述あり。
大田南畝が見た書画 〔日本編〕 大田南畝関係 【石川 丈山】(いしかわ じょうざん)書・和歌(青木氏所蔵書画目)「石川丈山和歌「加茂河をかぎりて都のかたへいづまじきとてよみ侍りける わたらじな瀬見の小河の浅くとも老の波そふ影もはづかし 藪里痩男〔「六六山洞凹凸窩夫」印〕」
○このサイトの読みが正しいとすれば歌意は次のようになろう。「加茂川を境として都へは決して出て行くまい、と思って詠みました。「例え加茂川の水が浅いといっても決して渡るまい。いよいよ老いが迫ってきた自分の和歌が恥ずかしいから・・・」
前書哥一首 藪里痩男トアリ 戊子夏 印(狂齋?)
極
野詞 霊(?)鳧 九拝
丈山わたらしな和歌
和歌 藪里痩男
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