人によみて
つかはしける
歌よみは
へたこそよけれ
あめつちの
うこきいたして
たまるものかは
飯盛
語注・気付き
*「ちからをもいれずしてあめつちをうごかし、めに見えぬおにかみをもあはれとおもはせ、をとこをむなのなかをもやはらげ、たけきものゝふのこゝろをもなぐさむるはうたなり。」(wikisource)(口語訳 力も入れないで、天地を(感動で)震わせ、目には見えない鬼神(霊)にも「ああ」と思わせ、男女の仲をおだやかなものにし、勇壮な武士の心をも慰めるものは和歌の力である。)(紀貫之 古今和歌集 仮名序)
*歌人は下手であれば下手であるほどよい。なまじ歌が上手だと(貫之が書いたように)天地まで感動して震え、地震を起こしてはたまらないから。(貫之の序文の文句を文字通り受け、からかったもの)
○飯盛 宿屋飯盛(石川雅望)の代表作。
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